HOME
活性酸素の抑制や感染症から守る働きなど、私たちが生きていく上で重要な役割を果たすミネラル



亜鉛は、体内の代謝活動に関わる酵素が活性化するのに不可欠なミネラル体内で、活性酸素などの有害物質を無害化したり、身体に有害な金属を排出したり、風邪など感染症にかかりにくくする働きがあります。

 

■亜鉛とは


亜鉛は、味覚を正常に保つ働き、老化やガンの原因と考えられている活性酸素を抑制する働き、血糖値を下げる、感染症から身を守る働き、DNAの主成分である核酸の合成やたんぱく質の合成などの新陳代謝にも関わっており、人が生きていく中で重要な役割を担っています。

亜鉛には、男性の前立腺肥大症を予防する作用と、それに伴う不快な症状を緩和させる作用があります。ウイルスなどを直接攻撃する働きと、免疫細胞である白血球の働きを助ける作用があり、不足すると病気から身体を守る免疫力が低下し、風邪などの感染症にかかりやすくなります。また、最近では子供たちが「キレやすい」のは亜鉛不足が原因ではないかともいわれています。

このように体内で重要な役割を果たしている亜鉛ですが、現代人には不足しやすいミネラルです。亜鉛はもともと吸収率がよくないことに加えて、一緒に摂る他の物質に吸収を阻害されやすい性質を持っているためです。

また、病中病後やアルコールをよく飲む人、ストレスを強く受けている人、激しいスポーツをして汗をかいたりする人などは体から亜鉛がたくさん失われるために、多く摂取する必要があります。長期の下痢が続く場合も亜鉛欠乏の原因となります。

レバー、牡蠣、ほたて、うなぎなどに多く含まれる亜鉛。しかし、そのままだと体内に吸収しにくいので、クエン酸やビタミンCと一緒に摂ると吸収がよくなります。加工品は添加物が亜鉛を体外から排出してしまいますので、肉や魚を自分で調理して食べるよう心掛けましょう。


■亜鉛過剰摂取・欠乏による人体への影響


●欠乏症●
亜鉛欠乏症になると、食欲不振、成長の遅れ、性的成熟の遅れ、性腺機能低下症と低精子、脱毛症、免疫障害、皮膚炎、夜盲症、味覚障害(味覚鈍麻)および創傷治癒の障害などの症状が現れます。

●味覚異常●
亜鉛が不足すると、味覚が鈍化して濃い味しかわからなくなったり、甘さを苦く感じたり、味をまったく感じなくなったりする症状がみられます。日本では若い世代を中心に多くの味覚障害患者が発生しているといわれています。若い世代にあらわれている味覚障害の多くは、ファーストフードやインスタント食品中心の食生活やダイエットによる亜鉛不足が原因といわれています。

●アトピー皮膚炎●
アトピー性皮膚炎の人は、皮膚が損傷すると痒くなって掻き、さらに皮膚に傷がつくという悪循環が起き、亜鉛を大量に消費されてしまいます。また、受験や就職、転勤など、さまざまなストレスによってアトピー性皮膚炎が悪化することが知られていますが、その背 的なストレスを受けた時、それに耐えるために体内での亜鉛の消費量が増えてしまうのです。つまり、精神的なストレスを受けると、体内の亜鉛の消費が加速され、亜鉛不足になって皮膚炎が悪化する、ということになってしまうのです。

●亜鉛過剰摂取●
通常の食生活を行っていれば過剰になることはありませんが、亜鉛メッキ容器に入った酸性の食物や飲料などを摂取することによって過剰が起こり、嘔吐や下痢などの症状を起こします。ほかの症状としては、めまい感、貧血、発熱、痛風、体重減少などがみられます。



過剰摂取による
健康障害

鉛不足、成長障害、貧血、嘔吐、下痢、悪寒

欠乏による
健康障害
貧血、肝疾患、味覚障害、食欲不振、口内炎、脱毛、うつ病、めまい感、発熱、体重減少、痛風
多く含まれる
食品
牡蠣、うなぎ、ほたて、ほうれん草、そば、とうもろこし



 

 

 

 

■亜鉛摂取量


亜鉛は体内で作ることができず、食物から摂取するしかありませんが、現代日本人は、未精製のでんぷん質(玄米や全粒粉)や新鮮な野菜・海藻類を食べることが少なく、加工度の高い食品(熱処理した食品、添加物の入った食品、スナック菓子、清涼飲料水など)を多く食べるため、3大栄養素である炭水化物、脂質、たんぱく質はほぼ十分に摂取している一方で、ミネラルやビタミンは不足しがちです。

特に妊婦は、胎児が亜鉛を消費するのでたくさん摂取する必要があります。「つわり」の時に味覚異常が起きやすいのは、亜鉛が不足するためだといわれています。授乳中はさらにたくさん必要になります。授乳中のお母さんに亜鉛が不足すると、乳児が亜鉛欠乏症になることがあります。

厚生省によると成人の場合、1日あたりの基本摂取量は、男性で11〜12r、女性で9〜10rとされるのですが、平成14年国民栄養摂取量の調査結果によると成人男子の1日の摂取量は9.3〜9.8r、成人女子は7.5〜8.1rとかなり低いのが現状です。

●亜鉛摂取基準●

年 齢
(歳)
所要量(r)
許容上限摂取量
(r)
0〜 (月)
1.2*
-
6〜 (月)
4
-
1〜2
5
-
3〜5
6
-
6〜8
6
6
-
9〜11
7
7
-
12〜14
8
8
-
15〜17
10
9
-
18〜29
11
9
30
30〜49
12
10

30

50〜69
11
10
30
70以上
10
9
-
妊婦
+3
30
授乳婦
+3
30

*人工乳の場合は3r/日

(厚生労働省『第6次改定日本人の栄養所要量』より)


●1日の亜鉛摂取量●

年齢
15〜19歳
20〜29歳
30〜39歳
40〜49歳
50〜59歳
男性
11.1r
9.8r
9.3r
9.5r
9.8r
女性
8.5r
8.1r
7.6r
7.5r
7.9r

(厚生労働省『平成14年国民栄養調査結果』より)

 

 


Copyright (c) 2003. Humanlife medical science laboratory Inc. All Rights Reserved.