ストロンチウムは、カルシウム(骨などに多量に存在)に科学的な性質が似ているため、骨の中のカルシウムと置き換わって体内に蓄積します。そのためカルシウムの吸収代謝を阻害し、骨粗鬆症の原因になります。
特に女性は、男性と比較すると体内のカルシウムのストック量が少ない上、妊娠すると胎児にカルシウムを奪われるため、カルシウム不足による骨への影響をうけやすく、またいったんスカスカ状態になると立ち直りにくいという特徴があります。
骨には、血管とのあいだでカルシウムをやり取りし、体内のカルシウム量を調節する役割がありますが、体内のカルシウム量が不足すると、骨はわが身を削ってカルシウムを血液中に補給しようとします。その分、骨のカルシウム量が減り、密度も低下し、骨粗鬆症になってしまうというわけです。
また、体内吸収されたストロンチウムのほとんどは、歯や骨に沈着し、長期間留まり、骨に蓄積されると骨髄腫や造血器障害を起こします。
ストロンチウムイオンは一般に毒性は低いとされ、サンゴの強固な骨格を形成するのにも必要といわれています。また、医学界では欧米や中国などでストロンチウムの鎮痛効果、安全性は前立腺癌や乳癌の骨転移において確認されていますが、日本ではこの治験はなかなか進んでいないようです。
ところが原子力発電や原爆などウランやプルトニウムが核分裂するときにできるストロンチウム(原子量89・90)は、人工放射性同位体で骨のガンや白血病の原因になるとされ、人体にとって危険な存在となっています。
厚生省発表によるデ−タ−では、ストロンチウム90の体内蓄積量は、8歳の子供は16歳の子供の12倍にもなるといいます。また、化合物であるクロム酸ストロンチウムは、皮膚に触れると皮膚炎などを引き起こす恐れがあります。
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