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病気の原因となる活性酸素と生活習慣病

活性酸素とは、電子が一対になっていないため、ほかの安定した分子から電子を奪い取ろうとする「酸化」作用を
もつ酸素のことです。
酸化作用は、からだでは「老化」を意味し、病気にいたらしめる要因となります。
新陳代謝の際にも発生し、わたしたちのからだに侵入してくるばい菌や有害物質を取り除く役目をしてくれる大事な物質でもあります。
しかし問題は、地球環境の汚染や過度のストレスなどによって、現代人は必要以上に体内に活性酸素が増加
していることです。
活性酸素が増えることによって、次の3つの問題が生じます。
@正常な細胞にまで害を及ぼす。
A脂質と結合して人体に害を及ぼす過酸化脂質(※)となる。
Bからだにさまざまな障害を及ぼす。
さらに、活性酸素が関与する症状は、脳卒中、心筋梗塞、白内障、糖尿病、肝炎、腎炎、アトピー性皮膚炎、
放射線障害、やけどの悪化、かぶれ、シミ、ソバカス、冷え性、肩こり、神経痛、便秘、性欲減退、不眠、二日酔い、 ストレスなど数限りなくあります。
(※)過酸化脂質
植物油などの成分である不飽和脂肪酸が酸素と結びついてできる有害物質。活性酸素ほど強力ではないが、腎臓から排出されず体内に蓄積するため、血栓や動脈硬化の原因として注目される。また、ガンを誘発する危険性も指摘されている。
活性酸素は生活習慣病も引き起こします。ひと口に生活習慣病といっても数多くの病気がありますが、
その中でも特に活性酸素が関与しているものとして、動脈硬化と糖尿病があげられるでしょう。
【動脈硬化】
肉や脂肪分の多い食事や偏食を続けていると、血液中における脂質などの濃度が高まります。
その結果として、血管の内側壁面に脂質などが溜り、血管の内面は細く、血管自体も固くもろくなってしまうのです。これが動脈硬化ですが、血管が動脈硬化を起こすと、血管が破れる脳出血や血管が詰まる脳梗塞、
心筋梗塞など、命に関わる病気にもなりかねません。
血液中の脂質というと、代表的なものにLDL、いわゆる「悪玉コレステロール」といわれているものがあります。
このLDLは、活性酸素により変性LDLになります。変性LDLは異物とみなされますから、体の免疫システムが作動し、これを取り込もうとするのです。取り込まれると脂肪分をたくさん含んだ泡沫細胞となり、血管の内壁面に溜まってしまいます。
このように、動脈硬化の中でも最もたちの悪いアテローム硬化に活性酸素は深くかかわっているといえます。
【糖尿病】
私たちが食事をすると、食物の中に含まれている炭水化物や糖類が消化吸収され、血液中で血糖になります。血糖はすい臓から分泌されるインシュリンによって細胞組織に送り込まれ、私たちのエネルギーの源になるのです。
ところが糖尿病になると、インシュリンの働きが悪くなり、血液中の血糖値が高くなります。これにより、血管がボロボロとなりさまざまな合併症が起こってしまうのです。この合併症が重篤な病気であるために、糖尿病は怖いといわれています。活性酸素は、糖尿病の発病にも合併症への進行にもかかわっているのです。
血液中の血糖は細胞の中のミトコンドリアでエネルギーに変えられますが、活性酸素がミトコンドリアを変質させてしまいます。
また、それだけではなく、 インシュリンを作るすい臓の細胞を活性酸素が攻撃するので、血糖をエネルギーに変えるインシュリンの量も減ってしまうのです。
当然、血液中の血糖値は上昇し、糖尿病になってしまいます。高い血糖値は各臓器で蛋白質などと反応を起こし、それがもとでまた活性酸素が各臓器を攻撃するという悪循環を生むのです。
- 有害な科学物質が、わたしたちの口や皮膚、気道(呼吸)を通じてからだのなかに取り込まれると、異物として食細胞に食べられ、それを溶かして排泄するために活性酸素が大量に作り出される。
- そこで、化学物質の刺激を受け続けた食細胞は、さらに過剰な活性酸素を発生させ、正常な細胞や臓器に障害を与える。
- 食品添加物や環境ホルモンは、体内で多量の活性酸素を発生させるとともに、腸内物を腐敗させ、
血液をドロドロにする。たとえ微量であっても、長年にわたって有害物質を摂取して過剰生産をもたらす。
このように、有害物質と活性酸素によってますます体調が悪くなり、毒素をからだの外に出さなければ、ガンなどの重篤な症状を招いてしまうのです。
ガンも生活習慣病も、その発生に活性酸素が大きくかかわっていることがわかりました。そして今、老化にも活性酸素の影響が指摘されはじめました。
まずは、皮膚の衰え。いわゆる「しわ」と呼ばれるものです。
これには、太陽から発せられる紫外線が大きくかかわっています。紫外線は皮膚の内部に入り込み、細胞内の水分や過酸化水素などを刺激し、もっとも有毒な活性酸素であるヒドロキシラジカルを作り出すのです。
このヒドロキシラジカルはコラーゲンを破壊します。コラーゲンは皮膚の弾力性を保つうえで不可欠なものですから、結局のところ、しわになってしまうのです。
紫外線を浴びているのは皮膚だけでなく、目にも紫外線は常にあたっています。よって活性酸素が発生し、白内障などの原因となるのです。
老いといえば、誰しも心配する痴呆症があります。痴呆症には脳動脈硬化を促進させますから、このタイプの痴呆症にも活性酸素がかかわっていることになります。
後者のアルツハイマー性痴呆はまだまだ原因などが解明されていません。しかし、アルツハイマー性痴呆症にかかった人の脳には老人斑が多いといわれています。
この老人斑は活性酸素が脳の脂質を酸化させてできるため、活性酸素が原因である可能性は高まってきました。
難病のひとつに指定されているリウマチも老人によく見られる病気です。症状として関節などに激しい痛みを伴いますが、関節には活性酸素を抑制する酵素が少なく、活性酸素が我がもの顔に活動し、正常な細胞を攻撃するために、炎症や痛みが起こると考えられています。
- 組織細胞が攻撃を受けて弱る→老化の促進
- 遺伝子に傷がつく→難病、ガンなどの要因
- アレルギー反応を起こす→花粉症、アトピー性皮膚炎、鼻炎、喘息などの発症
- 炎症を起こす→関節炎など
- 過酸化脂質を作る→生活習慣病(動脈硬化、心臓病、不整脈など)の要因
- 潰瘍、ポリープなどを作る→ガンの要因
- ホルモンのバランスをくずす→生理不順、不眠症、更年期障害などの発症
このように、さまざまな症状を引き起こす有害物質によって発生した過剰な活性酸素が、血管や細胞、
組織のいたるところに 毒をまき散らし、徐々にからだ全体を蝕み、確実に病気や老化を早めます。わかりやすく言えば、毒物や活性酸素は、鉄をサビさせてしまう強力な酸化剤のようなものです。
◆生活習慣を見直すポイント
- 食事は、できるだけ無農薬・有機栽培の農作物や、毒消しをした食材を使った伝統的な穀物菜食にする。
- 体調がすぐれない人やストレスが溜まっている人は、抗酸化作用のある補助的に摂取する。
- からだのバランスを整え、できるだけ有害物質を排除した生活空間をつくる。
- ストレスがたまらないようなリラックス法やプラス思考を身につける。
- 毒素を排泄し、免疫力を高める効果がある、自分にあった生活術や家庭療法を実践する。
- 腸内洗浄や毒だし効果のある各種製品を活用する。
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